結婚式の日取りは、余裕を持って決めることが大切です。気候のよい春と秋は人気のシーズンで、とくに大安吉日は予約が取りにくくなります。
他方で、最近は平日や仏滅のお得プランや、仕事帰りに気軽に参加できるナイトウエディング、コロナ禍を契機に増えたオンライン挙式などが増えています。
結婚式の日取りを決める10個のポイント
2人の家族だけで結婚式を挙げるのであれば、日取りはそれほど迷うことなく決めることができますが、仲人を立てたり親せきや友人に出席したりしてもらうのであれば、結婚式の日取りは早めに決めることが大切です。
(1)仲人参列者に配慮する
仲人(媒酌人)を立てるのであれば、まずはその方に相談して都合を聞くのが礼儀です。両家に対しても、「○月○日に挙式するので、よろしく」という言い方は失礼になってしまうので、注意しましょう。
招待客を招く場合には、夏休み、3連休の中日、年末年始は避ける方が無難。仕事の繁忙期である決算期や年度末も避ける方がよいでしょう。
招待客に負担のない、比較的出席にしやすい日を設定するようにしましょう。
(2)大安にこだわるなら、早めに予約
「大安」とは、六曜という中国から伝わった占いでよいとされる日です。
かっては、「結婚式は大安」といわれていて、今もいちばん人気のある日取りです。しかし、風習なので気にし過ぎる必要はありません。大安にこだわらなければ、候補日が増えて予定が立てやすいというメリットがあります。ただし、両家の親の了解をとることを忘れないようにしましょう。
大安
万事によいとされている吉日。
友引
朝晩は吉で、昼は凶とされる日。「友を引く」として、葬式は避けられる。
先勝
午前中は吉で、午後は凶とされる日。急ぐと吉であると言われる。
先負
午前中は凶で、午後は吉とされる日。急用や公事は避けるのがよいとされる。
赤口
大凶とされる日だが、正午のみ吉とされる。
仏滅
万事に凶とされる日。
(3)春・秋は人気のシーズン
穏やかな気候の春と秋は結婚式のオンシーズンです。この時期は天気が安定することが多く、晴れの日に結婚式が挙げられる可能性が高く、人気があります。なかでも、特に10月と11月は人気。さらに大安の休日となれば予約が集中するので、当日はあわただしい雰囲気になってしまうこともあります。
また、「ジューン・ブライド」への憧れから、6月の挙式を望む花嫁も多いもの。これは、6月が結婚生活の守護神ジュノーの月であることから、西洋では6月に結婚すると幸せになるといわれてきたからです。
ただ、日本では6月は梅雨にあたるので、実際には気候のよい春や秋の方が人気です。
夏(7月~8月)と冬(12月~2月)は、春や秋と比べると、予約しやすく費用も安めです。2月頃は旅費も安くなるので、ハネムーン費用を控えたい人は、さらにお得感あり。
ただし、駅から近い会場にしたり屋外での演出を控えたりするなど、招待客が心地よく過ごせるよう配慮が必要です。
(4)仏滅プランはお得プランが多い
仏滅は、六曜では万事に凶とされる日ではありますが、これはあくまでも風習です。日取りにこだわらなければお得なプランを設定している会場が増えています。
ただ、親世代や親せきにはまだまだ気にする人もいるので、2人だけで決めてしまわないようにしてください。必ず事前に親に相談しましょう。
なお、仏滅でなければよいとして、最近は「友引」や「先勝」などを選ぶカップルも増えています。
(5)平日のお得プランも選択肢に入れて
平日の結婚式は、お得なプランがあるのでおすすめです。
家族だけの式や親族だけの式だったりと、少人数の式であれば、仕事の都合で平日の方がよいこともあるでしょう。金曜日の夜などは、仕事帰りに出席してもらうことができます。ただし、出席できる人が限られる可能性もあるので、その点には配慮が必要です。
(6)夜景が魅力「ナイトウエディング」
夜景がきれな会場で人気なのが、ナイトウエディング。
キャンドルをふんだんに使ってロマンチックな演出をするなど、昼間の式とは違う演出を楽しんでもらうことができます。。
ただし、遠方の招待客の場合には宿泊が必要になるので、ゲストの都合を考えてから決めるようにしましょう。
(7)早めにコンセプトを明確にするのがコツ
吉日、平日、ナイトウエディングなどに対する2人の考え方や両家の考えを確認したら、次に決めたいのが、結婚式のコンセプト。
これから、結婚式や披露宴を行うまでには、数多くの選択をする必要があるからです。この時、コンセプトがずれていると、そのたびに迷ってしまい、スムーズに進めることができなくなってしまいます。
「親への感謝の気持ちをあらわしたい」「みんなが楽しめる式にしたい」「大人っぽい落ち着いた式にしたい」など、思いつくだけのコンセプトを出し合い、2人の理想の形が見えてきたら、具体的な案を出し合っていきます。
コンセプトを決めたら、挙式スタイルや会場、招待客、披露宴プランなどを話し合っていきます。
この時、自分のこだわりばかりを押し付けないよう注意して。相手の気持ちを尊重しながら進めることが大切です。
(8)準備はいつから始める?
結婚準備は、思った以上にしなければならないことが多いもの。できれば、8カ月~1年くらい前から準備を始めるのがおすすめです。
実際、披露宴やパーティ会場の検討を始めるのは、平均9カ月程度。本格的に会場を見学してから決めるまでの平均は2カ月程度です。
ただし、最近は短期で準備をしたい人向けのプランも充実しているので、まずは会場で相談してみて。
(9)ブライダル情報はどこで見つける?
ウエディングコンセプトや演出を考えるうえで、欠かせないのがブライダル情報の収集です。ネットは便利ですが、それだけに頼らずに必ず現地を確認するようにしてください。
今まで出席してよかったと思う式があるなら、ぜひ本人に直接話を聞いて、相談してみて。どのようなスケジュールで進めたか、反省点はあるのか、など経験者の声は大変参考になるものです。
(10)ブライダルフェアは行くべき?
式や披露宴の様子がよく分かるブライダルフェアは、ぜひ参加してみて。本番さながらの模擬挙式や模擬披露宴を体験することができますし、ドレスの試着や試食会を行う会場も多数あります。ほとんどが無料なので、デート代わりに利用するカップルも。
ブライダルフェアは土日に行われることが多いので、土日に参加できなければ、会場見学をしてみるのもおすすめ。事前に相談すれば、スタッフがていねいに説明してくれます。