結婚式は、新郎・新婦のゲストに、2人の門出を祝ってもらう大事なセレモニーです。
新郎新婦だけで費用をまかなうケースもありますが、両家に負担してもらうことも多いものです。では、結婚式の準備を進める際には何にどれくらいのお金がかかるのでしょうか。
結婚式にかかるお金の平均は?
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ」によれば、挙式、披露宴・披露パーティ総額は354.9万円。
上記の金額に、両家の顔合わせ食事会や婚約指輪、結婚指輪などの購入費用などがかかりますし、ブライダルエステに通えば、それらの費用もかかってきます。
もちろん、上記ほど費用をかけないケースもありますが、結婚準備を進めるうえでは、結婚費用の内訳やその目安を知っておけば、思いがけない出費を減らすことができますし、効率よく準備を進めることができます。
(1)顔合わせ食事会にかかるお金
最近は、結納の代わりに両家の家族が集まって顔合わせをする食事会が増えています。
結納のように、結納品の準備や打ち合わせの必要がないですし、アットホームな雰囲気のなかで両家の親睦をはかることができる点が、人気の理由となっています。
顔合わせ食事会は、レストランや料亭、ホテルなどの個室で行われることが多く、1人当たりの食事代金は6.000円から1万円、10万円~15万円かかったというケースがもっとも多くなっています。
(2)結納式にかかるお金
結納をする場合には、両家の顔合わせ食事会の費用の他に結納金などがかかります。
最近は結納は減りつつあり、結納を行ったというカップルは全体の3割程度。
ただ、地域によっては「結納は必須」というところもあります。ここは、両家の意向をきちんと確認した方がよいでしょう。
結納にかかるお金も地域差がありますが、東北や九州地方では、半数以上が結納を行っているというデータもあります。
なお、結納を行う場合には、結納金に90万円程度、結納返しに30万円程度かかるケースが多いようです。
(3)婚約記念品(婚約指輪など)
結納記念品として婚約指輪を用意する場合には、30万~50万円が平均額。ただ、最近では婚約指輪をやめて、その分結婚指輪を豪華にするカップルも増えてきています。
なお、結納返しとしては時計を送るケースが最も多く、平均額は25万円~40万円程度です。
(4)結婚式の挙式料
挙式料は、海外挙式をのぞけばキリスト教式も仏前式も、平均22万円ほどで挙げることができます。挙式スタイルでいうと、キリスト教式が最も高く、次いで人前式、神前式となります。
(5)結婚指輪は豪華傾向!
前述したとおり、最近は婚約指輪をやめてその分結婚指輪を豪華にする傾向が見られ、費用は、2人あわせて20万円から100万円と幅広くなっています。結婚指輪としては、プラチナが定番で新郎は石なしで、新婦はダイヤをあしらった指輪にするのが人気です。
(6)披露宴の料理・飲み物
披露宴の料理や飲み物は、費用が大きく変わるポイントです。
料理は、1人あたり1万5,000円程度のフレンチのコース料理を選ぶ人が多いよう。ただ、年配のゲストが多い場合には、和食を選ぶ場合もあるようです。
(7)会場装花
会場装花の費用は、10万円~15万円程度のプランを選ぶ人が最も多く20%程度。ただし、なかには50万円以上の費用をかけたカップルもいます。
会場装花のうち、とくに新郎・新婦のテーブル装花は最も目立つ場所であることから、とくにこだわる人が多いようです。
(8)新婦・新郎の衣装
新婦のドレス費用は、50万円~60万円かかった人が最も多く2割弱。ウエディングドレスとお色直しのカラードレスの2着を着る新婦が多いことから、費用も高めとなっています。
一方、新郎の衣装はタキシードが主流で15万弱の人が多い結果に。新婦がお色直ししても新郎はネクタイを変えるだけというパターンで、衣装代を節約しているというカップルもいました。
(10)ブダイダルエステ
ブライダルエステにかける費用は、人によって大きく差がありますが、2万円から10万円程度におさえる人が多いよう。
人気のメニューは、定番のフェイシャルケアのほか、シェービング、ネイルカラーなど。背中が大きく開くドレスをチョイスする時には、シェービングは欠かせないブダイダルエステとなっているようです。
(12)プロの司会者
プロの司会者に依頼する人は、全体の8割以上。司会者の費用は、首都圏の6万円が最も高く、北海道や九州などでは、5万円程度と休め。
(13)プロフィールVTRなど
お色直しの合間などで流れるプロフィールVTRは、人気の演出。会場に依頼すると割高になることから、最近は自分たちで手作りをして、節約するケースが増えています。
(14)ゲストへのギフト
ゲストへの皮膚とは、年々増加傾向にありますが、最近はゲストにカタログから選んでもらうケースが多いようです。引き出物は、ゲストによって振り分けをしているケースが多いですが、引菓子などは共通で1,500円前後のものが多く選ばれています。
(15)新婚旅行に必要なお金
新婚旅行は、海外を選ぶカップルがほとんどで、50万円以上かけるカップルが半数を占めています。海外ウエディングで新婚旅行も兼ねるカップルもいます。
新型コロナの影響で、海外に新婚旅行することもままならない状況が続いていますが、「コロナが落ち着いたら、必ず行きたい」と状況を見ているカップルも多いようです。
結婚式にかかるお金を節約するには
結婚式にかかるお金を節約するためには、飲食代や挙式料がパックになったリーズナブルなプランを選ぶのがおすすめ。
また、大安などにこだわりがなければ、仏滅にお得なプランを用意している会場も増えています。また、春と秋は気候が穏やかなことから人気のブライダルシーズンなので、夏や冬のオフシーズンを狙うのも、節約のコツです。
まとめ
以上、結婚式にかかる費用について、項目別にご紹介しました。
挙式や披露宴にかかる費用について、ゲストからのご祝儀や親からの援助だけで賄おうとする人もいますが、これは極力やめたほうが無難です。
できるだけ、2人の貯蓄や収入でまかなえる範囲にとどめ、親から申し出があった時のみその好意に甘えるというスタンスでいる方がよいでしょう。結婚とは、親からの独立を意味するものでもあるので、そのことを忘れないようにしたいものです。