レストランウエディング|メリット&デメリットは

レストランウエディングは、お料理を重視するカップルに人気の挙式スタイルです。
人前式と同じように特別なルールや規則もなく、アットホームな雰囲気のなかでゲストをおもてなししたいというカップルに支持されています。

この記事では、レストランウエディングのメリットやデメリット、体験談や注意点などについてご紹介します。

レストランウエディング

食にこだわりのあるカップルが、レストランウエディングを選ぶケースが増えています。
挙式から披露宴までをレストランで行う場合と、披露宴のみレストランで行う場合があります。演出プランは自由にできる場合が多く、バンドや弦楽四重奏などを呼べるレストランもあります。

レストランウエディングは、演出もアレンジしやすくシェフが工夫したお料理を存分にゲストに楽しんでもらうことができます。
ただしレストランは、もともとウエディングを目的とした施設ではないことから、挙式に必要な設備が整っていないので、これらの設備をすべて自分たちで用意しなければならないなど、注意すべき点もあります。

(1)レストランウエディングのメリット

レストランウエディングのメリットは、何といってもおいしいお料理でおもてなしができること。店内が会場となるので新郎新婦とゲストとの距離が近く、和やかな雰囲気のなかで披露宴を楽しむことができます。

1日または時間貸しで対応してくれるレストランウエディングなら、周囲の目を気にせずにゆったりと過ごすことができます。

トレンド感を取り入れたシェフ自慢の料理はもちろん、丁寧にサーブしてもらえるのも嬉しいポイントですね。

(2)レストランウエディングのデメリット

レストランウエディングのデメリットは、ウエディング用の施設ではないという点です。レストランは挙式会場ではなく食事を楽しむための場所なので、新郎新婦の控室や更衣室がない場合も多く、トイレの数も不十分なこともあります。また、演出に必要な機器は自分たちで用意しなければならないので、検討事項が多くなります。
さらに、挙式会場と披露宴会場のレストランを分ける場合には、ゲストの移動手段も考えなければなりません。

(3)レストランウエディングの費用

費用面でも持込料無料だったり会場費が安かったりするところが多く、一部のレストランをのぞけばホテルや専門式場などより、費用を抑えることができます。

以下は、あるレストランウエディングのゲスト60名だった場合の見積書の一例です。

内容単価数量金額
料理15,00060900,000
飲み物3,00060180,000
オリジナルケーキ60,000160,000
会場貸し切り料金100,0001100,000
合計1,240,000
サービス料(10%)124,000
小計①1,364,000

これに、司会者や音響オペレーター、メイン装花、ブーケ・ブートニア、新郎新婦の衣装などの費用がかかります。

内容単価数量金額
司会者60,000160,000
音響オペレーター100,0001100,000
スナップ撮影500,0001500,000
メイン装花30,000130,000
ブーケ・ブートニア300,0001300,000
新郎新婦の衣装300,0001300,000
引き出物3,00048144,000
プチギフト1,0004848,000
ペーパーバック3004814,400
合計506,400
消費料(10%)50,640
小計①557,040

ウエディングに積極的に対応しているレストランであれば独自のプランを用意していることもありますので、まずは問い合わせをして内容を確認してみてください。

(4)レストランウエディングの衣装

レストランウエディングの場合は、スペースが限られているので、スレンダーラインやマーメイドラインのドレスがおすすめです。


プリンセスラインのように、ウエストから裾にかけて、スカートがふくらんだ華やかなスタイルは、限られたスペースではテーブルや料理に引っかけてしまう可能性がありますので、避けた方が無難でしょう。

(5)レストランウエディングの評判

ここでは、レストランウエディングを経験したカップルの体験談をご紹介します。

T美さん
「おいしいレストランだったので、新婦という立場を忘れてパクパク食べてしまい、みんなに笑われてしまいました」

S子さん
「マイクや司会台など、必要な設備を自分たちで用意しなければならなかったので大変でした。また、暗転などの演出もできないと言われなので、演出を考えなければなりませんでした。」

A子さん
「挙式したいチャペルとレストランが離れていたので、チャペル挙式は諦めて、レストランで人前式としました。盛り上がったし、ゲストには「憧れていたレストランの料理を楽しむことができて、感激だ」と喜んでもらえて、嬉しかったです。

レストランウエディングを挙げる時の注意点

レストランウエディングでは、レストランであることを踏まえたうえで、いくつかの注意が必要です。ここでは、これまでご紹介してきた注意点について、ご紹介します。

(1)必要な設備は早めに確認!

レストランは、ウエディングを前提にしているわけではなく、あくまで食事を楽しむ場所です。おいしいお料理でのおもてなしはできますが、控室や駐車場、マイクやプロジェクター、司会台などの備品は、ホテルや専門式場のようにはいきません。
近くのレンタルスペースを調べたり備品を手配したりといった準備は、自分たちで行わなければなりません。
もし、忙しくてこれらの準備に手が回らないという場合には、レストランウエディングに豊富な経験をもつプランナーに依頼するのが、おすすめ。
依頼すればお金はかかりますが、当日、大勢のゲストを前にバタバタしてしまうよりずっとよいはずです。

(2)年配客にはていねいに説明を

レストランウエディングは、祖父母や両親の年代にはあまりなじみがないこともあります。なかには「ホテルや専門式場で挙げてくれないと、親戚に恥ずかしい」と言われた、というカップルもいます。
したがって、事前に「なぜ、レストランウエディングにしたいのか」ということを、ていねいに説明しておくようにしましょう。たとえば「自分たちが初めてデートをした思い出のレストランである」とか「評価が高く、ウエディングに豊富な経験をもつレストランだから、ホテルや専門式場と同じようにゲストに喜んでもらえる」などの理由であれば、納得していただけるのではないでしょうか。

(3)シェフとは綿密に打ち合わせを

レストランによっては、披露宴用の特別なメニューやドリンクが用意されていることがあります。また、シェフに自分たちの希望を伝えると、2人の思い出を反映させたオリジナルメニューを提案してくれることもあります。挙式や披露宴の経験が豊富なレストランなら、いろいろなアイディアを提供してくれることもあります。

また、ゲストにはあらかじめアレルギーについて聞いておき、それをシェフに伝えて個別に対応してもらうようにしましょう。

(4)挙式会場からの移動手段に注意

挙式会場と披露宴を行うレストランが離れている時には、挙式会場から披露宴会場であるレストランまでの移動手段に注意が必要です。
あらかじめタクシーを用意して、スムーズにゲストが会場まで移動できるように配慮しないと、披露宴のスタートがバタバタしてしまうこともあります。

「徒歩10分くらいなら、いいだろう」と思っていても、高齢のゲストにはつらいことがあります。また、新婦はハイヒールや着物を着ていることが多いので、その「徒歩10分」が案外辛いことも。

「ゲストに楽しんでいただく」という気持ちを忘れずに、移動手段や遠方からのゲストの宿泊先の手配などは、細かい点まで検討するようにしましょう。

(5)ペーパーアイテムなどの手配

招待状や席次表、会場の装花や装飾なども、自分たちで用意をする必要があります。
専門の業者に依頼すればスムーズですが、レストランウエディングのメリットであるアットホームな雰囲気を演出するために、これらのアイテムを手作りするのもおすすめ。
席次表やメニューなどの他、招待客1人1人に、感謝を込めたメッセージを各「サンキューカード」を席札に添えたりプチギフトに添えたりすると、ゲストに喜んでいただけます。
今は、手作りキットなども豊富に市販されているので、簡単にオリジナルのアイテムを用意することができます。

なお、これらの準備をする時に注意したいのが、レストランの雰囲気に合ったものにするということ。デザインや用紙などの材料の質にも気を配るようにしましょう。

まとめ

以上、レストランウエディングのメリットやデメリット、注意点などについてご紹介しました。

ホテルや専門式場であれば、挙式と披露宴を同じ場所で行うことができますし、挙式に必要な設備はすべて整っています。

しかし、レストランウエディングには、レストランウエディングならではの良さがあります。
オリジナルでアットホームな雰囲気のなかで大好きな人たちに囲まれたレストランウエディングを最高の思い出にするためにも、情報集めなどの準備は早めにスタートしておくことも大切です。

おすすめ記事